「ちょっと街ですれ違っただけなのに、足元の赤いハイカットスニーカーに釘付けになった。」
「普通の白いスニーカーだと思ったら、めっちゃ存在感があってカッコよかった」
そんな経験があったりしませんか?
幅広いコーディネートとの愛称がいい「スニーカー」。
その中でも「ハイカットスニーカー」は、足元1点で視線をかっさらうコーディネートの主役から、全体をまとめるクッション役までこなす、非常に便利なアイテムです。
スタンダードに固めたコーデに合わせるだけでもサマになることから、初心者にもオススメ。
その一方で、ハイカットスニーカー単体をコレクションして愛でる愛好家もいる(=いわゆる“沼要素”がある)奥深いアイテムでもあります。
今回の記事では、ハイカットスニーカーの魅力を紹介しつつ、選び方や人気モデルを紹介します。
「凄い気になるんだけど、何を買えばいいのか迷う」
「人気モデルや定番モデルって何があるのかな?」
そんな方のお手伝いができれば幸いです。
改めて、ハイカットスニーカーとは?
まず初めに「ハイカットスニーカー」の基本知識を、改めて確認しましょう。
ハイカットスニーカーとは、その名の通り、カット(足首)がハイ(高い)であるスニーカーのこと。
より厳密には、「履き口の高さ」がくるぶしを覆い隠す高さまであるスニーカーを、ハイカットスニーカーと呼びます。
ハイカットスニーカーは元々、バスケやテニスなどのスポーツシューズとして開発・愛用されてきたのですが、現在はファッションアイテムの1つとしても広く浸透しています。
ちなみに、くるぶしが完全に露出する、履き口の低いスニーカーは「ローカットスニーカー」と呼ばれ、くるぶしがギリギリ見えているものは「ミッドカットスニーカー」と呼ばれています。
ハイカットスニーカーの魅力
次に、ハイカットスニーカーの魅力を紹介していきます。
足首まで覆う一体感と安心感
ハイカットスニーカーは、その名の通り「履き口が高いスニーカー」のこと。
そのため、スニーカーを足に固定するための靴ひも(もしくはファスナー)も足首にかかる位置まで続いている物が多く、それらを締めたとき、ガッチリと足に固定されます。
この一体感・安心感は、ハイカットスニーカー特有のものと言っていいでしょう。
ちなみに、足首まで包み込む構造になっていることから「捻挫を予防してくれる」と思いきや、別段、そういった効果はないと言われています。
何と言っても、その存在感とインパクト
ハイカットスニーカーにも、肉厚でボリューミーなものから、薄手でスタイリッシュものまで様々なタイプが存在します。
しかし、どのハイカットスニーカーにも言えるのは、その存在感。
ある程度はスニーカーの色やデザインに寄るところも大きいですが、それもやはり目にした時の面積が大きいハイカットスニーカーは、非常に存在感があります。
スニーカー単体で語る人も多い、アイテムとしての完結感
スニーカーも靴ですから、本来ならトップスやボトムスなど他のアイテムと組み合わせて初めて「似合ってる」「似合ってない」だから「いい靴」「イマイチな靴」という話になるはずのですが……単体でも存在感があるハイカットスニーカーは、スニーカー単体で語られることも少なくありません。
また、人によっては現金の価値が下がるインフレ期前に、スニーカーに「資産的な価値」を見出して購入する人もいるのだとか・・・
ハイカットスニーカーは「ボリューム感」と「ぱっと見の派手さ」の組み合わせで選ぼう
ハイカットスニーカーの基本知識や魅力をおさえたところで、次はハイカットスニーカーの選び方を解説していきます。
様々なブランドから販売されているハイカットスニーカーですが、選ぶときは
- ボリューム感(シルエット)
- ぱっと見の派手さ
2つの軸で選ぶのがオススメです。
厳密には、もっと多く細かい軸で分けられるのですが(全体の色数、切り返しの数、シルエット etc.)、今回は初心者向けに、2軸同士の組み合わせ=4タイプに分類して紹介していきます。
「スリム」×「シンプル」なハイカットスニーカー
ハイカットスニーカーの中では一番“コーデの良脇役”に向いているタイプです。
パッと見た時のインパクトも抑えられているため、「ハイカットスニーカー興味あるけど、レッドはちょっとハードル高い・・・」という人は、このタイプから選ぶのがオススメですよ。
「ボリューミー」×「シンプル」なハイカットスニーカー
『ナイキ』の「エアフォース1」を代表とした、ハイカットスニーカーのタイプです。
派手さがないため視線を集めない脇役かと思いきや、そのボリューム感でしっかりと主役級の存在感を演出してくれます。それでも派手さがないため、慣れない初心者でも気軽に挑戦できるタイプと言えますね。
「スリム」×「派手」なハイカットスニーカー
スリムなシルエットだけど、色や装飾品などで視線を集めるハイカットスニーカーのタイプです。
ハイカット&スリムシルエットなスニーカーといえば、「チェックテイラー」や「ジャックパーセル」を生産するブランド・『コンバース』が代表格。その中でもレッドやイエローといった、カジュアルなカラーバリエーションのハイカットスニーカーが、このタイプに所属しています。
「ボリューミー」×「派手」なハイカットスニーカー
ある意味、一番ハイカットスニーカーらしいともいえるタイプです。
とにかくボリューミーで見た目も派手。クッション性や汎発性など様々な機能を搭載できるので、最新技術盛り盛りのハイテクスニーカーが多く所属しています。ブランドでいうと『リーボック』などが得意としている領域ですね。
オススメの人気ハイカットスニーカー13選
ここからはオススメのハイカットスニーカー(一部、ギリギリミッドカットに分類されている商品もあります)をご紹介します。実際に購入するときの参考にしてみてくださいね。
※掲載している参考価格や各通販サイトでの販売価格は、2020年7月21日時点のものです。予めご了承くださいませ。
キャンバス素材を採り入れたスニーカーの代表的モデル
「オールスター」と「チャックテイラー」とで色々混乱することも多いモデルですが、今回紹介するのは「チャックテイラー」。よりボリューム感がある方です。もっとも、他のハイカットスニーカーと比べてしまえば、非常にスリムなシルエットであることには変わらず、「定番」と「異端」を兼ね備えた名作です。
値段もお手頃なので、最初にハイカットスニーカーにオススメですね。
140年越えの歴史&ノウハウを投入!日本人の足のために仕立てられた珠玉のメイドインジャパン
特に「土踏まず」の部分をキュッと引き締める構造なので、とにかく、疲れにくいという特徴があります。
▼シリーズに寄せられたコメント
見事なフィット感
5.0
以前にノーマルなタイプの26.5を買いましたが少し大きめだったので26センチに変えて注文 フィット感はぴったりでさらに巾もゆったりなのに細く見えるなんていいですね引用元:軽くてビックリしました。
一時代を築いた、ホワイトハイカットスニーカー
その潔いホワイト一色のデザインと、「エアフォースワン(=大統領搭乗機)」ネーミングパワーで、一時代を築いた、伝説のホワイトスニーカーです。
普遍的な存在感と魅力にあふれるため、オールシーズンコーディネートに採り入れられる傑作ですね。
高級感あふれるキルティングがトレードマークの格安ハイカットスニーカー
側面にキルティング加工を施すことで、お手軽価格とは思えないほど肉厚でボリューミーな印象に仕上がっています。
ベロ(シュータン)も立ち上がりゃすいよう仕立てられており、低コストのままボリューム感を最大限引き出す工夫が施されていますね。
▼紹介したスニーカーのレビュー
コスパ最強です笑
5.0
息子に頼まれて購入しました。なかなか30cmって見つからないのですが、安くておしゃれな30cmを見つけることができて大満足です。息子も喜んでくれて、選んだ甲斐がありました♪引用元:楽天市場
伝説のバスケットボールプレイヤーのシグネチャーモデル
1つ前で紹介したエアフォース1と並んで、ナイキの代名詞的な名作スニーカー。伝説のバスケットボール選手の名を冠したモデルとして有名。
白黒ベースに、ボルドーのアクセントが効いている非常にカッコイイモデルです。
ちなみに「ハイカットスニーカー」と「ミッドカットスニーカー」の違いは、靴ひもを通す穴が並ぶ列数で変わります。ハイカットはは9列(穴18個)。ミッドカットは8列(穴16個)なんです。
ブランドの代表モデルを、純粋アップデート!
ヴァンズが誇る代表モデルの1つSK8-HIを純粋アップデートしたモデルになります。
摩擦に強いレザー素材を採用することで耐久性を。そして、ソールに軽量性に優れた材質を合わせることで軽やかな履き心地もUPしています。
カンガルーレザーを採用した、国産ハイカットスニーカー
牛レザーの役2倍の耐久性と、しなやかさを備えるカンガルーレザーで仕立てられています。
ビンテージ加工デニムの足元を任せたい、人気シリーズのハイカットエディション
ジッパーをアクセントに迎えつつも、足の甲を包む部分(アッパー)は、すべて本革を採用した贅沢な一足。
少しカジュアルによせたデザインは、デニムとの相性◎ですよ。
空気で足と一体化する、ハイカット&ハイテクランニングシューズ
リーボックの代名詞ともいえる、立体感溢れるデザインと、靴ひもがなくても、空気で足を固定できるポンチェンバーシステムを融合させたモデルです。
懐事情に優しい、初心者におすすめな格安ハイカットスニーカー
税込み2,000円と非常にお手軽価格でありながら、ハイカットスニーカーらしいボリューム感のある一足です。
ソールが少々薄いため、見た目ほどの安心感(包まれ感)がないのは少々物足りない所ですが、値段を考えると満足度の高い完成度に仕上がっています。
煌びやかで、迷いのない抜群のインパクトを足元に。
ブラックのエナメル素材の上に、メタリックな装飾をほどこすことで「突き抜けた攻め」を演出。
中途半端に着飾るぐらいならと、迷いなくインパクトを出したい方にオススメの一足です。
ワイルドなヴィンテージ加工が渋い、日本国内生産品。
分厚く存在感のありソールにはヴィンテージ加工が施してお有るため、履き始めから長年連れ添った相棒感が演出できます。
ソールのグリップ力も高く、履き口にも柔らかいクッション材を詰めるなどして、歩いている時の安定感や安心感を高める尽くしになっています。
ヨウジヤマモトとアディダスのコラボから生まれた一足
ホワイトベースのアッパー(足の甲を包む部分)と、ベージュ調のラバーソールの組み合わせが“大人らしい落ち着き感”と、個性的な雰囲気を演出してくれています。
「素材」と「機能性」についても、一応おさえておこう
さて、オススメの人気ハイカットスニーカーを紹介した後で、ひと段落。
本来なら「素材」と「機能性」もスニーカーを選ぶときの軸になるのですが、慣れない内はオススメただ、この2つは軸としてはあまり適していません。
「この赤くてボリューミーなハイカットスニーカーの、“他の素材or機能”あるかなー?」といった探し方だと、選択肢を一気に狭めてしまうためです。多分、これでは見つけられないです。
そのため、気に入ったモデルが見つかったとき、更にそのモデルを味わえるリテラシーを高めるために、ご紹介していきます。
風合いや手入れの手間に関わってくる「素材」
手入れの手間いらずの「合成皮革(フェイクレザー)」
繊維の上に合成樹脂を張ってつくる、人口の革素材・合成皮革。この後紹介する天然皮革と組み合わせてるモデルが多いですね。
型くずれしにくく、手入れの必要がほとんどないのが魅力。低コストなため、採用したハイテクスニーカーの価格を低く抑えられるのも嬉しいポイントです。
大人らしさと高級感がある「天然皮革(リアルレザー)」
通気性や柔軟性、そして大人らしい高級感を特徴の革素材です。革靴を想像してもらえれば伝わると思いますが、天然皮革特有の光沢は他の素材だとなかなかマネできません。
現実的には1つ前で紹介した合成皮革と組み合わせているモデルが多く、ポイントポイントで高級感を高めていく使われ方をしています。
サラっと涼し気で軽い。そして結構丈夫な「キャンバス」
トートバッグなどに採用されることが多い木綿or麻生地です。見た目どおりの通気性と、実はこれでも結構耐久力あるという特徴があります。擦り切れてもダメージジーンズのように“味”として認識できるため、劣化をポジティブに楽しむことができます。
「クッション性」や「軽量性」で歩行をサポート
ソールが分厚いハイカットスニーカーの多くが、歩行時の衝撃を吸収してくれるクッション材を搭載し、快適な歩き心地をサポートしてくれます。
足ムレ対策にメッシュ素材を採用しているモデルもあります。
ボリューミーなハイテクスニーカーは意外と軽い物が多く、それ故にランニングシューズとして愛用されることも。
長時間歩き続けるときは、ある程度重さがないと逆に疲れてしまうので、ここは着用シーンで使い分けるのが吉ですね。
あとがき
以上、ハイカットスニーカーの「魅力」と「選び方」「おすすめモデル」を紹介しました。
参考になりましたでしょうか?
初心者から上級者、愛好家、マニアまで幅広くファンが存在している、ハイカットスニーカー。
靴としてのギア的側面と、アイテムとしての語れる側面。
基本の選び方をおさえながら、ぜひ、ハイカットスニーカーを楽しんでさいね。
『明治生まれの靴博士』編集部の玄木がお送りしました。
ではでは。
明治5年から150年近く“日本人の足のための靴づくり”を続けてきた、日本最古の紳士靴ブランド『大塚製靴』。