毎朝通うコーヒースタンド、週末のランチ、ビジネスでの会食——。
会計シーンで2ショットとなる財布は、持ち主の印象に直結すると言っても過言ではありません。
日常の1コマであれば、センスを象徴する1品に。
ビジネスシーンであれば、信頼感を与える1品に。
そう、いいお財布を買うことは、自分の印象への投資と同じなワケです。
…と、筆者はいつもイイモノを買う際に自分に言い聞かせています。
そんなワケでこの記事では「メンズ長財布」にフォーカス。
今回は「Googleで検索されることが多い(=みんなが注目している)人気長財布ブランド」TOP10と、
編集部厳選の必見ブランド7選をご紹介します。
メンズに人気の長財布ブランド
それではさっそく、大人メンズに人気の長財布ブランドTOP10をご紹介していきます。
「やっぱりメイド・イン・ジャパンが好き!」
「ほどほどに人と被らないブランドが欲しい!」
という方に向けて、編集部厳選のおすすめ長財布ブランド7選もご紹介しています。
「これだ!」と思える長財布ブランドに出会えますように…。
大人メンズに人気の長財布ブランドTOP10
- No.1『COACH(コーチ)』
- No.2『Louis Vuitton(ルイヴィトン)』
- No.3『GUCCI(グッチ)』
- No.4『Paul Smith(ポールスミス)』
- No.5『Hermes(エルメス)』
- No.6『LOEWE(ロエベ)』
- No.7『BOTTEGA VENETA(ボッテガヴェネタ)』
- No.8『SAINT LAURENT(サンローラン)』
- No.9『ck Calvin Klein(カルバンクライン)』
- No.10『Cartier(カルティエ)』
No.1『COACH』
手を伸ばせば届くラグジュアリー
▼ブランドの概要
『コーチ』は、NYマンハッタンで誕生したファッションブランドです。ラグジュアリーブランドの中でも、比較的「手が届く価格帯」に設定されていることから、幅広い年齢層に人気があります。
価格帯:40,000〜50,000円
No.2『Louis Vuitton』
“完璧”を追求して辿り着いたプロダクト
1859年に旅行用トランク専門アトリエとして開業した『ルイヴィトン』は、現在、世界最大級のブランドグループLVMHの中核をなす存在。
仕立ての完成度が凄まじいことでも有名で、多く出回っている偽物ヴィトンを見分けるポイントも
という風に「完璧じゃなければ、それはルイヴィトンじゃない」という認識になっていると言われています。
その堅牢さゆえ、
タイタニック号沈没の際には
・ルイヴィトンのトランクは完全防水で浮くため、浮き輪になって助かった
・海から引き揚げたトランクの中身は全く濡れていなかった
などの伝説が残されています。真偽は不明ですが…。
価格帯:80,000〜220,000円
No.3『GUCCI』
派手なのに気品漂う、オールドグッチが人気
▼ブランドの概要
世界で初めて「デザイナーの名前そのものをブランド名にした」ことから“ブランドの元祖”とも呼ばれる『グッチ』。
1921年にグッチオ・グッチ氏が創業しました。
ブランドの歴史が映画化されたことでも話題になりましたね。
最近では、1970~80年代のグッチ製品(通称:オールドグッチ)のデザインが海外を中心に再評価され人気に拍車がかかっています。
現在も当時のデザインの復刻版が新品で購入できますので、ぜひチェックしてみてください。
↑画像左の財布も復刻アイテム。「ダブルG金具」「GGスプリーム(本体の素材)」「緑と赤のシェリーライン」と、“オールドグッチらしさ”全開です。
価格帯:90,000〜700,000円
No.4『Paul Smith』
“間違いなさ”はピカイチ。マルチストライプがおしゃれなイギリスブランド。
▼ブランドの概要
『ポールスミス』は、クラシックなデザインに遊び心を1つ加えるという「ひねりの効いたクラシック」を追及する、イギリスのファッションブランドです。
品がありながらウィットに富んだデザインが多く、ビジネスシーンで愛用する人も少なくありません。
プレゼントとしても人気の高いブランドですね。
価格帯:20,000〜70,000円
No.5『Hermes』
言わずと知れたハイブランドの最高峰
「バーキン」や「ケリー」など、ラグジュアリーバッグの代名詞を輩出した『エルメス』はまさにハイブランドの最高峰。
もはや語るまでもない気もするほどですが、財布を出した時の“ただ者じゃない感”はどのハイブランドよりも群を抜いていますね。
価格帯:200,000〜3,000,000円
No.6『LOEWE』
スペイン王室御用達ブランド
▼ブランドの概要
創業170年を超えるロエベは「シンプルだけど、ひと目でロエベとわかるデザイン」が人気。
モノグラムはもちろん、パズルのようにレザーを組み合わせた「パズル」ラインもロエベ唯一のデザインですね。
ジブリコラボで、キャラグッズを王室御用達の超ハイクオリティで作ったことでも話題となりました。
価格帯:100,000〜130,000円
No.7『BOTTEGA VENETA』
“世界最高のイントレチャート”を作る技巧派ブランド
▼ブランドの概要
1966年、イタリアで誕生した『ボッテガヴェネタ』はそのブランド名(イタリア語で「ヴェネタの工房」の意)の通り、職人仕立てのハイクオリティな製品が魅力。
価格帯:100,000〜140,000円
No.8『SAINT LAURENT』
洗練されたフレンチシックなモードが魅力
▼ブランドの概要
「モードの帝王」と呼ばれたイヴ・サンローラン氏が立ち上げたサンローラン。
「あれ?“イブ”サンローランじゃなかった?違うブランド?」
なんて方もいるかと思いますが、2012年にブランド名をイブサンローランからサンローランに変更。どちらも同じブランドのことですのでご安心ください。
正確には、イブサンローラン=コスメという区分け。
シンプルでラグジュアリー。洗練されたデザインで、幅広いアイテムと調和する。そんなアイテム展開が人気の理由です。
ミニマルなデザインが好きな方はチェックしてみてくださいね。
価格帯:80,000〜120,000円
No.9『ck Calvin Klein』
「シンプル・洗練」デザインが好きな人へ
▼ブランドの概要
「アメリカのベストデザイナー」とも称されるカルバン・クライン氏によって立ち上げられたライフスタイルブランド。
香水やアンダーウェアが人気すぎるゆえに影に隠れてしまいがちですが、革小物ももちろん人気。
カルバンクラインらしい「シンプル&洗練」のDNAをしっかり継承したデザインです。
※公式通販は完売多数&商品数が少なかったので、セレクトショップからピックアップしています。
価格帯:10,000〜30,000円
No.10『Cartier』
“宝石商の王”フランスの高級宝飾メゾン
ブライダルジュエリーとしても人気のカルティエはフランスの宝飾メゾン。
ジュエラーらしい気品のあるお財布が魅力。
中でも、CをデザインしたドゥーブルCの刻印や、コーナーに金具をあしらったラインが人気です。
価格帯:100,000〜140,000円
編集部厳選のおすすめ長財布ブランド7選
「やっぱりメイド・イン・ジャパンが好き!」
「人と被りすぎない長財布が欲しい!」
という方はぜひチェックしてみてくださいね。
- No.1『傳濱野(でんはまの)』
- No.2『TSUCHIYA KABAN(つちやかばん)』
- No.3『COCOMEISTER(ココマイスター)』
- No.4『池田工芸(いけだこうげい)』
- No.5『IL BISONTE(イルビゾンテ)』
- No.6『ETTINGER(エッティンガー)』
- No.7『MURA(ムラ)』
No.1『傳濱野』
“老舗の当主が欲しいもの”を、皇室御用達の確かな仕立てで。
▼ブランドの概要
『傳濱野(でんはまの)』は、ロイヤルファミリー3代からご用命を受けた濱野家による、日本のブランド。
バッグ作りの歴史はなんと140年前の明治初期から。
皇室に献上するフォーマルバッグを仕立てていただけあって、その仕立ての良さはお墨付きです。
そのコンセプトなだけあって、「これこれ、こういうのが欲しかったんだよ」という、大量生産では叶わないようなアイテムが展開されています。
価格帯:30,000〜50,000円
▼人気の長財布 ※画像をタップで詳しく見れます。
No.2『TSUCHIYA KABAN』
永く愛せる、日本職人のものづくり
▼ブランドの概要
1965年に創業した日本ブランド。ルーツであるランドセル作りで培った技術力をあらゆる革小物に投入しています。
『土屋鞄製作所』じゃなかったっけ?と思う方もいるかと思いますが、
2023年には世界進出を視野に「TSUCHIYA KABAN」へとリニューアルしました。
▼人気の長財布 ※画像をタップで詳しく見れます。
「使うほどに味が出て経年変化が楽しめるレザー」や「時代がたっても廃れないシンプルなデザイン」が好きな人は要チェックです。
価格帯:30,000〜70,000円
No.3『COCOMEISTER』
“大人の贅沢”を叶える日本製ハイエンド
▼ブランドの概要
日本の職人が、ヨーロッパの最高級レザーを用いてアイテムを仕立てる。
このシンプルかつ王道のプロダクトにより、2011年にデビューした『ココマイスター』。
創業から現在まで、一般流通していない(もしくは流通量が少ない)革を探すなど、最高級のマテリアルにこだわる姿勢は少しも陰りを見せていません。
価格帯:30,000〜500,000円
No.4『池田工芸』
最高峰クロコダイルを最高峰の仕立てで味わう日本製高級財布
ハイブランドかと言われると少し違う気もしますが、ハイブランド好きには絶対刺さる「池田工芸」は創業80年を超える日本の老舗。
なぜこの並びでご紹介しているのか…理由は2つ。
ポイント①老舗だから入手できる、最高峰のクロコダイル
池田工芸が使用しているのは世界の有数のトップメゾンと同じクロコダイルなんです。
なぜそんなことができるのか。
それは80年以上の長い歴史の中で、現地の革屋さんと信頼を築いているから。ここが他のブランドでは真似できない池田工芸ならではのポイントです。
「ロレックスよりグランドセイコー」
そんなジャパンメイドに心惹かれる人には、池田工芸がおすすめ。
もちろんただただ日本製というだけではなく、80年以上クロコダイル一筋でやってきたブランドだからこそできる仕立ての良さは黄綬褒章受賞でお墨付き。
クロコダイルは凸凹しているので、裁断も縫製も一筋縄ではいかないのです。
ここまで、筆者もジャパンメイド好きとして、ややひいき目にご紹介しましたが、上記のポイントを踏まえると圧倒的なコスパの高さを誇るブランド。
決して安いワケではありませんが…
ぜひ一度公式通販を見てみてくださいね。
価格帯:150,000〜400,000円
No.5『IL BISONTE』
今すぐ育て始めたい。経年変化×ラグジュアリーの🇮🇹ブランド
▼ブランドの概要
『イルビゾンテ』は、イタリアのラグジュアリーブランド。
「時間の経過とともに変化していく本物の美しさ」そして「安心できるラグジュアリー」を掲げています。
非常にナチュラル&素朴なプロダクトが多く、いずれも「経年変化で変わっていく様子を楽しむこと」を前提にしているのが特徴です。
価格帯:40,000〜60,000円
No.6『ETTINGER』
“英国王室御用達”の名門ブランド
▼ブランドの概要
英国御三家(ホワイトハウスコックス,グレンロイヤル,エッティンガー)の中で唯一“ロイヤルワラント(王室御用達)”を拝命している名門ブランド『エッティンガー』。
英国王室の色である「ロイヤルパープル」の使用許可を受けた実績があることでも有名ですね。
価格帯:50,000〜90,000円
No.7『MURA』
お手頃価格の本格革財布ブランド
▼ブランドの概要
ZOZOや楽天で見かけたことのある方も多いであろう『MURA(ムラ)』は、実は岐阜を拠点とする日本のブランドです。
安いので怪しく思うかもしれませんが、ご安心くださいませ。
卸を介さないb寺ネスモデルや、インドからレザーを仕入れていることが安さの秘訣だそう。
「とりあえずお試しで本革財布を持ちたい!」という方にはベストな選択肢ですね。
価格帯:3,000〜10,000円
メンズ長財布の選び方
長財布を選ぶ時には、タイプと素材をチェック!
解説していきます。
使い心地で選ぶ3タイプ
長財布と言ってもタイプは様々。大きく分けて3種類あります。
それぞれメリット・デメリットがあるので自分のマネー事情に合わせて選んで見てくださいね。
最も人気な「ラウンドジップ」
「ラウンドファスナー」は、コの字ファスナーを開け閉めするタイプの長財布です。長財布の中で一番収納力があるのが特徴です。
ファスナーテープ(ファスナーの噛み合うパーツじゃない布の部分)があるため、悪く言えば、一番スマートになりきれないタイプでもあります。
お札やカードを“たっぷり”持ち歩きたい方にオススメと言えますね。
クラシックな「かぶせタイプ」
「かぶせ蓋」のある長財布は、長財布の中で一番クラシックなタイプです。特に蓋を固定していないものから、スナップボタンで“パチッ”と留められるものまで様々。
小銭入れがない構造の物は「札入れタイプ」と更に細かく分類されることもあります。
特長は、薄くてスマートなものが多い。スーツの胸ポケットに入れるなら、かぶせタイプが一番オススメです。
使いやすさ◎「L字ファスナー」
収納力と開閉のラクさを兼ね備えたバランスタイプがL字ファスナータイプ。
特長は、ラウンドファスナーと同じように収納力に優れつつ、ファスナーが短い分だけ開閉がしやすくなっていることです。
面積の大きい長財布だからこそポイントになる「素材」
ロマンがある長財布だからこそ注目したいのが「素材」。
筆者的には、やっぱりレザーがおすすめです。
永く愛用できる「本革」
革小物の王道にして、バリエーション豊かな「カウレザー(牛革)」
素材紹介1番手は「カウレザー」。牛の革です。ここでは便宜上「カウレザー」と呼びますが、実際は、成牛の革を「ステアレザー」。仔牛の革を「カーフレザー」という風に、細かく呼び分けることがほとんどです。
革素材としてのスタンダードであり、多くのブランドで採用しています。また、スタンダードだからこそ、エンボス(型押し)を施すことで耐久度を上げる試みがされるなど、工夫やこだわりが垣間見える素材でもあります。
高耐久&経年変化が楽しみな「ブライドルレザー(牛革)」
カウレザーの中でも、蝋(ロウ)を何度も塗り込むことで耐久度を向上させたカウレザーを、ブライドルレザーと呼びます。
元々は「馬具用素材」として発展してきたため、耐久度が高いという特徴があります。
“革のダイヤモンド”と称される希少素材「コードバン(馬革)」
革素材の中でも、特に希少で美しい「コードバン」は、つるっとした素材感も相まって“革のダイヤモンド”と呼ばれています。
コードバンを生産できるタナリー(なめし工場)は本当に少なく、世界全てのタナリーを合わせても10ケ所以下と大変貴重なレザーです。
ワイルド×ラグジュアリー感溢れる「クロコダイルレザー(ワニ革)」
現在、世界中で最も価値があるとされる革素材です。
斑(ふ)と呼ばれる鱗模様が美しく、種族差だけでなく個体差も大きいことから、1つとして同じ表情の素材がない“一点もの”に近い価値があります。
加工方法によって「マットな表情」から「宝石のような光沢感」まで様々な表情を見せ、ビジネスマンの中でも、特に個人事業主にピッタリなワイルドさがあるのが特徴です。
デザインが自由な「ファブリック系」
「ディオールファブリック」などを代表に、ハイブランドも採用していることも多いのがこちら。
レザーと比べるとデザイン性が高いのが魅力です。
そしてハイブランドでも手が届きやすい価格なのもこれまた魅力。
耐久性にはやはりレザーに軍配が上がるので、「トレンド感のあるものを楽しみたい」という人におすすめです。
あとがき
ここまで『明治生まれの靴博士』編集部の岡田がお送りしました。
それではみなさん良きお財布ライフを。
皇室御用達『傳濱野』
メンズライン特集
“老舗の当主が欲しいもの”を、皇室御用達の確かな仕立てで。
▼ブランドの概要
『傳濱野(でんはまの)』は、ロイヤルファミリー3代からご用命を受けた濱野家による、日本のブランド。
その歴史はなんと140年前の明治初期から。
皇室に献上するフォーマルバッグを仕立てていただけあって、その仕立ての良さはお墨付きです。
そんな傳濱野メンズラインのコンセプトは、
「数えきれないほどのレザー・財布を見てきたブランド当主が、自分で欲しいと思ったものを作る」というもの。
そのコンセプトなだけあって、
「これこれ、こういうのが欲しかったんだよ」
という、大量生産では叶わないようなアイテムが展開されています。