明治5年(1872年)創業。日本人のための靴を作り続けている、日本最古のシューメーカー
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7 件中 1-7 件表示 【大塚製靴/オーツカ/otsuka】最上級ライン OTSUKA M-5 M5-1108 サイドシーム内羽根ホールカット タン/レッドブラウン/ダークブラウン【2025年4月下旬出荷】予約販売価格249,700円(本体価格:227,000円) 【大塚製靴/オーツカ/otsuka】最上級ライン OTSUKA M-5 M5-232 内羽根ホールカット ブラック/ブラウン【2025年4月下旬出荷】予約販売価格98,890円(本体価格:89,900円) 【大塚製靴/オーツカ/otsuka】最上級ライン OTSUKA M-5 M5-217 ダイナイトソール内羽根ホールカット ブラック/ダークブラウン【2025年4月下旬出荷】予約販売価格98,890円(本体価格:89,900円) 【大塚製靴/オーツカ/otsuka】最上級ライン OTSUKA M-5 M5-001 クロコダイル内羽根ホールカット ブラック税込価格990,000円(本体価格:900,000円) ×完売 お知らせメール受付中 【大塚製靴/オーツカ/otsuka】最上級ライン OTSUKA M-5 M5-100 内羽根ホールカット ロイヤルブルー【2025年4月下旬出荷】予約販売価格249,700円(本体価格:227,000円) 【大塚製靴/オーツカ/otsuka】最上級ライン OTSUKA M-5 M5-100 内羽根ホールカット ダークオリーブ【2025年4月下旬出荷】予約販売価格249,700円(本体価格:227,000円) 【大塚製靴/オーツカ/otsuka】最上級ライン OTSUKA M-5 M5-100 内羽根ホールカット ブラック/ブラウン【2025年4月下旬出荷】予約販売価格249,700円(本体価格:227,000円) 7 件中 1-7 件表示 |
今回ご紹介する技術は、
一枚の革で仕上げる意味
ワンピース。
接ぎ(はぎ =革と革をつなぎ合わせたもの)を持たず、一枚の革のみを用いたものという意味です。 一枚の革のみでタンや後部以外のアッパー(甲革)を仕上げているものを、「ワンピースの靴」と総称します。(“ホールカット”や“一枚甲”と呼ぶ時もあります。)
しかしながら、ただ革が一枚で作られているという認識は、ワンピースの靴を理解するうえで全く不十分な認識と言えます。 通常の多数のピースのものに対して、「全く別物」 という認識の方がより正しいのではないでしょうか。
一枚の革が足を包みこむことで、足あたりは良くなる。 また、革の流れを止めることなく表現する滑らかな表面は、エレガント感を醸し出す。
これは、ワンピースだからこそできる表現です。
今回は、ワンピースの存在意義を素材と製作の観点からお伝えできればと思います。
限られた領域にだけ存在する
ワンピースの靴は、その素材確保が他の靴に比べてとても難しいもの。上の写真は一頭の牛から取れる革です。
3m近くの長さにわたりますが、靴に用いる質、艶感を十分に満たすと判断できる箇所は、この革のごく一部からしか取り出すことはできません。 なぜなら、革として厚みがあり、滑らかな表皮をまとっていると評価できる箇所自体が一部にしか存在しないからです。
一口にカーフといっても、その質は牛そのもの、また部位によって当然違ってくるのです。
この厳選した箇所からクリッキング(裁断)を行いますが、またここで一つの問題が発生します。 ワンピースの革は、その一つのピースの大きさが大きいため、取れる箇所が限られるのです。
多数の細かいピースで構成される靴のように、隙間を埋めて裁断することはできなず、大きなパーツを取るからです。
さまざまな条件を満たした「幸運の産物」
また、革は“なめす”前の生前の傷などが残っていることも多く、これがワンピースの裁断に困難さをさらに加えます。
一つのピースのサイズが大きいために上の写真にあるような傷を避けてクリッキング(裁断)をすると、さらに採用できる領域は限られるからです。
3m近くの長さにわたりますが、靴に用いる質、艶感を十分に満たすと判断できる箇所は、この革のごく一部からしか取り出すことはできません。 なぜなら、革として厚みがあり、滑らかな表皮をまとっていると評価できる箇所自体が一部にしか存在しないからです。
一つの形に裁断されたワンピース。それは様々な条件を掻い潜ってきた幸運の産物なのです。
2次元の美しさを3次元の美しさへ昇華させる技術
ワンピースの靴を製作する上で、最も難度の高くなるものが釣り込み(革をラスト(木型)の形に合わせて成型すること)。
元々平面でできている革を立体に仕上げることは、一つの“余り”が生じます。これを放置しておくとそれは皺となって靴の美しさを妨げることになるのです。
“余り”を一寸も残さないようにするのが、職人の経験と技術。
一度機械で釣り込んだものの上に、微細な革の伸ばしを手で調整します。そのわずかな手の調整が、後の革のエレガンスを形作る肝となるのです。